Salone del Mobile.Milano 2023
第61回ミラノサローネ国際家具見本市 開幕

1. Salone del Mobile.Milano 2023 概略
61回ミラノサローネ国際家具見本市 開催の目的:
見本市の未来を再設計し、永続的な価値を創造する

家具とデザインの業界で世界の基準点となるSalone del Mobile.Milano/ミラノサローネ国際家具見本市(以下、ミラノサローネ)が開幕します。2023 年は、エウロルーチェ(サローネ国際照明見本市)の全く新しいレイアウトと複合的な文化コンテンツと豊富なプログラムと共に、明日の見本市というイベントに新しい意味を与え、デザインの世界における現在の変化や課題に対する具体的な回答を提案します。…つづく

2. Salone del Mobile.Milano 2023 出展社・新作情報
Salone del Mobile.Milano/ ミラノサローネ国際家具見本市(以下、ミラノサローネ)に足を運ぶということは、革新性、品質、実用的な機能だけでなく、美的価値コミュニケーション能力を求めるということです。モノは、世界のあり方、生き方、時代を象徴するものです。したがって、その年の   “トレンド”  について語ることは、(関係者は敬遠する言葉であると同時に、今や人気を誇る言葉)実に矛盾したことになります。なぜなら、家具は長い間私たちと一緒に暮らし、私たちを象徴する空間に変えてくれるからです。つまり、私たちがミラノサローネで目にするものは、ほとんど無限の多様な声と解釈、驚き、個性的でクリエイティブなストーリーのある解決策に満ちており、一過性のものではないのです。….. つづく

3. Euroluce/エウロルーチェ 2023出展社情報
デジタル化、小型化、電動化、持続可能性、新素材、総合的思考と装飾照明・技術照明と の境界線が限りなくなくなることで、美学と機能性を兼ね備えた新世代の基礎が形成された 照明を、新しいエウロルーチェで一堂に会します…つづく

4. Euroluce|エウロルーチェ 2023 概略
鮮やかなポスターのアルファベットを探求する、
ヒューマンスケールの新しい都市型見本市
 ミラノサローネとLombardini22のデザインスタジオのビジョンにより、従来の碁盤の目を一新させたエウロルーチェのレイアウトは、スマートで、とても効率よく、より持続性も高く、更にはサステイナブルに進化することで出展企業および来場者に新たな認知度、機会、価値を提供します… つづく

5. Euroluce 2023. 
「The city of Lights(光の街)」
5つの展示と大規模なインスタレーション
目に見えるものを超えて、探索し、体験し、知る
 「The city of Lights(光の街)」:これは見本市のコンセプトであり、テーマでもあります。これは、展示品の数と質だけでなく、想像力と具体的なビジョンが、その学際的な文化的内容を特徴づけていることを示唆しています。これにより、エウロルーチェは感動と知識の共有による幸福な実験室となることでしょう。… つづく

ph.rn Utzon, Can Lis, Majorca,2019

5a. Euroluce 2023 特別展示
Hélène Binet/エレーヌ・ビネ. 自然、時間、建築
キュレーション・展示デザイン:マッシモ・クルツィ
4月18日〜23日ホール11

現代写真の最も重要な作家の一人であるエレーヌ・ビネの作品を、彼女の印象的な作品のアーカイブから、自然光と建築、自然と時間の関係についての独創的なセレクションで紹介し、建築界の巨匠たちによる作品の物語(イメージ)として提示します。35年もの間、アナログの技法と厳格な方法で行われてきた写真研究の独創的で紛れもない詩学とこの芸術は、設計・建築された空間の特異な特質をいかに際立たせることができるかを実証するものです。…つづく

ph. Lucellino (wall) Ingo Maurer, 1992

5b. Euroluce 2023 特別展示
Fiat Bulb.The Edison Syndrome(エジソン症候群)
展示デザイン・キュレーション: Martina Sanzarello(マルティーナ・サンツァレッロ)
4月18日〜23日、ホール15

白熱電球は、一見シンプルでありながら、その形状に内在する強度を持ち、それゆえに象徴的で認識しやすい物体であることに敬意を表した展覧会です。アートとデザインを通して、現代の電球の歴史が語られます。この電球は、本来の実用的な用途から、不穏なオブジェや小さな実験的なインスタレーションへと変化し、驚きと逆説に満ちた作品として構成されています。最小限の連続的な変化を通して、連続的な変化、衰退、意味の逆転などを引き起こし、完全に消滅するまで続く、押し寄せるリズムに従って並べられた作品の数々です。 …つづく

ph.Nadja Schlenker

5c. Euroluce 2023 特別展示
Dawns. The Lights of Tomorrow(夜明け -明日の光)

キュレーション: Matteo Pirola(マッテオ・ピローラ)
展示デザイン: From outer Space
4月18日〜23日、ホール9

光は対象(オブジェクト)ではなく主体(サブジェクト)であり、自然であれ人工であれ、常に驚くほど変化する大気・環境現象であり、すべては調査されるべきものです。光を見るための必要条件である暗闇が始まるところに、光、火花、輝く点があり、それは星座、惑星、衛星、天体、発光体を連想するプロジェクトとなりうるのです。…  つづく

ph. Fondazione Lucio Fontana, by SIAE 2023

5d. Euroluce 2023 特別展
Interior Night. Bright Artifacts
(インテリアナイト ブライト・アーティファクト )
キュレーション:Michele Calzavara(ミケーレ・カルツァヴァーラ)
展示デザイン: Berfu Bengisu Gören(ベルフ・ベンギス・ゴーレン)
4月18日〜23日、ホール15

人工光を主役とした室内建築のイメージ展示空間を特別な方法で創造的に変化する中で、照明や光源を認識するための数字、アクセント、閃光、リズム、点、ベクトル、時には光の「気まぐれ」によって構成される展示です。
 この展覧会は、歴史でも年代でもなく、照明技術の基準(サービスとしての光と、情報や意味の伝達手段としての光の間で、後者に重点が置かれている)でもなく、解釈の鍵やカテゴリーによって順序付けられ、大小のケーススタディ集として、デザインソリューションのファミリー、特定のディテール、実際の発明を見ることができるようになっています。… つづく

5e. Euroluce 2023 特別展示
Costellations (星座)展
キュレーション: Beppe Finessi(ベッペ・フィネッシ)
インスタレーション: Formafantasma(フォルマファンタズマ)
4月18日〜23日、ホール9-11、13-15

エウロルーチェの4ホールにまたがる複合的なエキシビション。7つのオープンな展示スペースからなり、単一の認識可能な建築言語によって統一されています。
Aldo Mondino(アルド・モンディーノ)、François Morellet (フランソワ・モレレ)、Keith Sonnier (キース・ソニエ) などの巨匠の作品、Monica Bonvicini (モニカ・ボンヴィチーニ)、Andrea Bowers (アンドレア・バウワーズ)、 Mark Handforth (マーク・ハンドフォース)、Sislej Xhafa  (シスレイ・ザファ) などの国際シーンの著名人の作品、Corrado Levi (コラード・リーヴィ)、Nanda Vigo (ナンダ・ヴィゴ)などの自由で横断的な作家の研究、そして、Mathieu Mercier(マチュー・メルシェ)、Duccio Maria Gambi (ドゥッチョ・マリア・ガンビ)、Valentin Ruhry (ヴァレンティン・ルーリー)などの分類できない著名なクリエーターの作品を展示する現代美術の展覧会です。… つづく

5f. Euroluce 2023特別展示
SCINTILLAS. /シンティラス
光り輝く言葉たち「Lemmario(レンマリオ)」 
キュレーション:Marta Elisa Cecchi(マルタ・エリーザ・チェッキ)
グラフィックプロジェクト:Leftloft(レフトロフト)
4月18日〜23日、ホール 9-11, 13-15
 
エウロルーチェの主役である照明分野を物語るレンマリオ(見出し語たち)に敬意を表し、解説する展覧会です。Scintillas(シンティラス)、すなわち「火花」とは、白熱電球のような小さな粒子が、自由かつ無秩序に空間に放出され、どんな表面にも広がり、定着することです。「光り輝く言葉たち、『レンマリオ』」、というよりむしろ単語、音節、音素から構成される「光り輝く言葉たちの銀河」が、正確かつ特殊な方法で、来場者の視線を「照らし」、活性化し、想像力に音の提案と視覚的なサポートを提供します。光の「大気」的な次元は、その複数の減光、特性、表現を通して、実体や声を持つようになるのです。… つづく

5g. Euroluce 2023  サイトスペシフィック・インスタレーション
YOU CAN IMAGINE THE OPPOSITE (反対を想像する)
Maurizio Nannucci(マウリツィオ・ナンヌッチ)
4月18日〜23日、ホール9
 
Maurizio Nannucci(マウリツィオ・ナンヌッチ)は、「別の現実を構築するための衝動」となるような記憶に刻まれる象徴的なフレーズを発信しています。光や色とともに、常に彼の研究の中心であり、学校の教科書にも載っているような言葉たちです。1960年代半ば、軽快な「Olivetti Lettera 22」で最初のダクティログラム(Dattilogramma:活字)を発表、最高の具象詩と最も精巧な図形構成の研究から、文字や言葉を繰り返し打ち、ミリ単位の注意を払ってキーを叩き重ね合わせて活字を作り出しました。… つづく

6.「Talk」 Salone del Mobile.Milano
エウロルーチェ/  ホール13、アリーナ 「Aurore(アウローレ)」  11.00am

  フォルマファンタズマ/Formafantasmaの設計によるエウロルーチェ/Euroluceの巨大アリーナ 「Aurore(アウローレ)」では、この隔年開催見本市の再開を機に、現代の照明シーンで最も輝く人たちによる、光とサステナビリティに関する豊富なトークプログラムが開催されています。
  プロジェクト、デザイン、建築がいかに現在を理解し、未来を想像し、新しい道を開き、解決策を見つけ、直感と想像力を活性化させながら「可能性」をふるいにかけることができるのか、横断的に深く分析する機会となります。昨年の成功を受け、Annalisa Rosso (アンナリーザ・ロッソ) のキュレーションによる豊富なプログラムとともに今年もミラノサローネ主催、 “Talks”を開催します。… つづく

7. Salone del Mobile.Milano 2023|出展企業等によるワークショップ
Euroluce/エウロルーチェ、ホール 15 「Night Interior」 ワークショップエリア
 
エウロルーチェの文化プログラムでは、出展企業や主要な照明デザイナー協会が主催する一連のワークショップも開催されます。建築家、エンジニア、施工業者、テクニカルプロモーターなどの専門家を対象としたワークショップでは、現代の照明についてあらゆる角度から検証します。
 
展示、トーク、ラウンドテーブルに加え、第31回目を迎えるこのビエンナーレ(隔年開催見本市)の出展社たちが主催する一連のワークショップによって、新しいエウロルーチェが提案する多角的なコンテンツがさらに広がります。テーマはもちろん、人工的であれ自然であれ、「光」です。エウロルーチェは、純粋なビジネスイベントや新製品の発表だけでなく、発見と再発見の機会、テクノロジーと詩、建築とデザインの対話、持続可能性と幸福の代弁者、そしてデザインの次元を中心とした卓越したインスピレーションの源となるのです。… つづく


8. SaloneSatellite /サローネサテリテ2023
教育の価値とデザインの未来との密接な関係についての考察。
光への特別なオマージュとともに。
 
デザインを志す若者の新鮮な眼差し寄り添う必要な学問的トレーニングとは何か。未来のデザイン界はどうなっていくのか?若者のクリエイティビティに特化したこのイベントは、デザインの方向性を広く見据えています。そして、エウロルーチェと同じホールを共有し、光へのオマージュを込めた重要な展示を開催します。
 
4月18日から23日まで、Salone del Mobile.Milano /ミラノサローネ国際家具見本市(以下、ミラノサローネ)の13-15ホールで、Marva Griffin/マルヴァ・グリフィンが1998年に創立し、35歳以下のデザイナーに展示スペースとビジネスチャンスを与えるためにキュレーションしている第24回サローネサテリテも開幕します。今年はデザイン学校と大学に焦点を当て、未来のデザイナーの育成とデザインの発展に、これからも計り知れない貢献をしていきます。… つづく

9. SaloneSatellite 2023 特別展示
「SATE… LIGHT. 1998-2022 SaloneSatellite Young Designers」
 
77灯の照明が「SATE… LIGHT. 1998-2022 SaloneSatellite Young Designers」展に展示されます。SaloneSatellite/サローネサテリテがEuroluce/エウロルーチェのためにキュレーションした特別展示。この展示は、35歳以下の若手デザイナーを対象としたこの展示で長年にわたり新進デザイナーの創造性に賭けてきた70名のデザイナー55社の照明メーカーへのオマージュです。
 
光の研究に最も力を注いできたデザイナーたちの作品群で、企業に認められて生産され、ベストセラーとして市場に定着したデザイン、さらには、時代とともに変化し、様々なバリエーションを持つコレクションを生み出したプロジェクトが選ばれました。また、現在は生産されていないものの、デビュー当時から一流の美術館に収蔵されているもので改めて紹介したい作品や、その本質的な革新性が評価され、権威ある国際的な賞を受賞した作品などが一堂に会します。…. つづく


10. Salone del Mobile.Milano2023
第61回ミラノサローネ概要
 
新しいデザインと出会う2023年ミラノサローネ、展示総面積169,281㎡以上、出展社1,462社、うち海外から34%、SaloneSatellite/サローネサテリテ参加デザイナー 550名。
 
第61回Salone del Mobile.Milano/ミラノサローネ国際家具見本市 (以下、ミラノサローネ) は、家具業界の最新の優れた品質、革新性、創造性を発表するショーケースであり、業界関係者にとって見逃せないイベント。今年は、提案とコンテンツの質、歩きやすい導線、文化的価値、専門性の充実を主眼とします。このように、本見本市は、出展企業と来場者に価値を生み出し続けるイベントへと変革するための先導的な役割を担っていきます。
 
4月18日(火)から23日(日)まで、ロー市のフィエラミラノ見本市会場で6つのイベントが同時に開催され、毎日9:30から18:30まで業界関係者に公開され、土・日曜日には一般公開もされます。学生は金曜日から入場できます。…つづく

11. サローネの「S」、ミラノの「M
そしてEuroluce
は?新しい照明体験のための魔法の筐体

ミラノサローネでは、「S」と「M」の文字に命が吹き込まれ
エウロルーチェでは、包み込むような光が燦然と輝く魅惑の空間を成す 

Leftloft(レフトロフト) スタジオとGio Pastori (ジオ・パストーリ)が再解釈した新しいデザイン・アルファベットブックは、アルファベット1文字につき、26枚のカラフルなポスターと、典型的なフォームの家具を添え、サローネの歴史と国際デザインシステムを発展させた家具たちを紹介しています。絶対的なフォームで構成され、光と純粋で強烈なニュアンスによって躍動するムナーリのアルファベットブックは、「Do you speak design? (あなたはデザインを話せますか) 」という質問に対して、Aはアームチェア、Bはブックケース、Cはチェア、Dはデスク、Gはガゼボ、Lはランプ、Oはアウトドア、Tはテーブル・・・と答えています。… つづく

12. SALONE DEL MOBILE.MILANO EVENTS
ミラノサローネ国際家具見本市 総合イベント案内

【エウロルーチェ特別展示】
Euroluce: The City of Lights エウロルーチェ光の街)」
4月18日〜23日9.30 – 18.30
ロー、フィエラミラノ – エウロルーチェ/ ホール 9-11 、 13-15
サイエンティフィック・キュレーター:Beppe Finessi (ベッペ・フィネッシ)

【 TALK 
4月18日〜22日、 11:00
ロー、フィエラミラノ – エウロルーチェ
ホール 13、アリーナ 「Aurore(アウローレ)」
TALKのストリーミングはこちらでご覧になれます: www.salonemilano.it/it/eventi
キュレーション:Annalisa Rosso (アンナリーザ・ロッソ)

… つづく

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